シリーズ一覧

海外のウイスキー愛好者・評論家は、日本のウイスキーをどうとらえているのか?

台湾ウイスキー評論家とブレンダーの対談シリーズ in 台湾

輿水精一がサントリー現役時代、日本のウイスキーを台湾で知ってもらうために、何度か台湾を訪れた。その時に日本のウイスキーに無力を感じたスティーブン・リンとキングフィッシャーは、今では台湾でも有名なウイスキー愛好者であり評論家となって台湾のウイスキー業界に影響力を持つ人物となっていた。2人は輿水精一に対して尊敬しており、この久しぶりの再会と対談をとても楽しみにしていた。
日本のウイスキーが世界的に高評価を得る今、スティーブン・リン、キングフィッシャーは、日本のウイスキー、ウイスキー業界の動向に対してどのような評価や考えを持っているのか?輿水精一の想いと2人のウイスキーに対する意見は、今後の日本のウイスキーに対する大きなヒントになりえる貴重な対談となった。

ウイスキーファンの集まる萌木の村 (山梨県)

地域づくりをテーマにバレエとウイスキーの関係にせまる

輿水精一がつくるウイスキーの1つに「フィールドバレエ 25th」というプライベートウイスキーがある。
このウイスキーは、ウイスキーファンの中では伝説的なウイスキーとして評価されている。
山梨県の清里に「萌木の村」はある。この村は、1971年の喫茶店ROCK開業からはじまり、半世紀を経て、レストラン、ホテル、ビール醸造所、カフェ、メリーゴーラウンド、オルゴール博物館、各種クラフトショップおよび工房が集まる複合観光エリアとなっている。この村を創造しつくり上げてきた、舩木上次。「質の高い風格のある田舎」をテーマに、この村をつくる彼が、1989年に日本バレエ界のトップスターとして数多の実績をもつ今村博明(Hiroaki Imamura)と出会い、1990年、⽇本で唯⼀⻑期間にわたり連続で上演されている野外バレエ公演「清里フィールドバレエ」をつくった。そして、舩木上次と輿水精一が出会い、輿水精一はこの萌木の村の自然環境と清里フィールドバレエを五感で感じ感銘を受けた。
「ウイスキーはテロワール」。その感覚をウイスキーで表現したらどうなるのであろうか?萌木の村、清里フィールドバレエの成り立ちを背景に、舩木上次と輿水精一がつくり上げたウイスキー「フィールドバレエ 25th」の誕生秘話に迫る。

元サントリーと元ニッカのチーフブレンダー対談

ブレンダーの視点と考え方

サントリーの山崎、白州、響。ニッカの竹鶴、余市。同時期に世界的評価を世得たジャパニーズウイスキーをつくり上げてきた輿水精一と佐久間正。会社としても立場としてもライバルである2人であるが、ジャパニーズウイスキーをつくる「つくり手」という立場からすると仲間であり、共に時代を築き上げてきた2人。
2人のウイスキーつくりの考え方は同じなのか?違う局面はあるのか?
現役を引退したからこそ振り返る2人のウイスキーつくりの経験と価値観は、今後のジャパニーズウイスキーのつくり手達にどう影響を与えるのか?
世界から注目を集めるジャパニーズウイスキー市場の変化と今後について語り合う。

備前焼とウイスキー

備前焼とウイスキーの共通点
備前焼が生む味の変化

1000年以上前から伝わり、一番古い焼き物の部類に位置づけられる日本の伝統工芸「備前焼」
ここ備前で採取できる土のみを使用した焼き物で、窯で焼くのは年に1度のみ。
無釉焼締(むゆうやきしめ)という釉薬を使わずに土そのものを高温の火で焼き占める。同じ土を同じ窯で焼くのに、
様々な色が発色し、全く同じ形にはならず、個々それぞれ微妙に違いが出る焼き物は、世界中探してもおそらく唯一無二であろう。

そんな備前焼には不思議が多い。
ビールや焼酎、ワインなどを備前焼に入れて飲むと味や香りが変化する。
ビールの泡はきめ細かくなり、焼酎やワインはより円やかなになるという。
誰かウイスキーでそれを試した事がある人はいるのか?調べてもいない。

そこで、備前焼の人間国宝となった作家、伊勢崎 淳の甥にあたる「伊勢崎 競」に協力を求め、輿水精一と共に備前焼を体験する。
そして、実際に備前焼でウイスキーを嗜んでみると、驚きの愉しみが見えてきた。

輿水精一へのインタビュー

輿水の想うウイスキーの魅力

輿水精一の出版本
「ウイスキーは日本の酒である」
「大人が愉しむウイスキー入門」
「日本ウイスキー世界一への道」
の内容を下に直接本人へインタビューする。日本のウイスキー業界の過去、そして今後。
ジャパニーズウイスキーの価値はどこにあるのか?それをどう守り、更なる価値をどう世界へ広げていくべきか?
輿水精一の想いを伝える。

輿水精一プロローグ

輿水精一というブレンダーが
出来上がるまで

Japanese Whiskyを世界一の評価へと導いた日本のウイスキー界のレジェンドとして称されるサントリー名誉チーフブレンダー「輿水精一」。
Japanese Whiskyは食中酒であるという輿水の考えから、日本の食業界における食の権威として有名な食のプロデューサー/コラムニストとして活躍する「門上武司」が輿水精一とはどのような人なのかをインタビューする。
Japanese Whiskyの歴史と輿水精一のJapanese Whiskyつくりの軌跡と共に、Japanese Whiskyとは何か?を読み解いていく。

バーテンダーから
ブレンダーへの質問

ウイスキーづくりの決め手とは?

ウイスキーの「つくり手」であるブレンダー。バーテンダーは「飲み手」に直接提供、提案する立場。
ブレンダーとして尊敬される輿水精一のように、バーテンダーとして尊敬される西田稔。日本のバーテンダーの中で京都のバーテンダーと言えば誰もが西田の名前を出すバーテンダー業界の伝説的人物である。
そんな西田も輿水に大きな尊敬と敬意を持っており、日本のウイスキーコンペティションで審査・評議員を務め、料理とウイスキーのペアリング考案をするなど、ウイスキーの知識も高い。
今後、自身でもウイスキーつくりを始めようとする中、ウイスキーの製造における重要なポイント、今後のジャパニーズウイスキー業界において重要な考えを輿水精一に問う。

旨いウイスキーの
追求と愉しみ

料理人とブレンダーの出会い

輿水精一と古くからの友人でもある、ミシュラン獲得した京都の有名老舗料亭「梁山泊」のオーナーシェフであり、京都大学経営管理大学院MBA を取得する異色の料理人「橋本憲一」。
輿水精一との出会いにより、ワインを愛した橋本憲一がそれ以上にウイスキーを愛し、料理で磨いた感覚を自由自在にウイスキーの飲み方に応用する「ウイスキー懐石」を生み出した。
日本の一流料理人と世界最高峰のブレンダーが、ウイスキーの不思議話、ウイスキーを引き立たせる料理、料理を引き立たせるウイスキーを愉しむ。

日本の食と
ジャパニーズウイスキーを合わせる旅

レストランシリーズ 1
焼鳥あやむ屋

サントリー名誉チーフブレンダー輿水精一と、食のプロデューサー/コラムニスト門上武司は、食と酒を愉しむ中で、食とJapanese Whiskyとの相性が、非常に面白く魅力的な可能性を秘めていると考えている。なぜ食とJapanese Whiskyは合うのか?日本でミシュランスターを取得するレストランや様々なジャンルの有名レストランを訪れ、酒好きのシェフと共に料理とウイスキーを合わせながら、その秘密に迫る。

今回は、大阪:福島にあるミシュラン1つ星を獲得する焼鳥「あやむ屋」
誰もが、焼鳥とウイスキーハイボールは合うであろうと思いつく。
しかし、具体的に「これとこれの相性」というのは、なかなか説明が難しい。
輿水と門上と共に、店主の永沼 巧と共に、焼鳥とウイスキーの相性を探求する。